門川大作OFFICIAL

活動日記

2017.06.27
下鴨神社の御蔭通以南に、旧駐車場に将来の下鴨神社を支える和風集合住宅が完成 第3期整備事業竣工式

この場所は昭和50年代までゴルフの打ちっぱなし練習場、その後、駐車場等に。下鴨神社では、平成2年から5期にわたり順次整備を推進。この度、第3期として御影通以南の整備が完了。植生的にも荒れていたこのエリアを、糺の森に隣接した場所に相応しく、ケヤキやエノキなどニレ科の植物を中心に植栽。また失われていた社家町の景観を保全するため、隣接する南側にあった旧浅田家の保全再生、石畳様の参道を整備。そして、50年の定期借地権(定期借地権終了時には建物は解体され土地は神社に返還)付きの和風集合住宅が完成。世界遺産のバッファゾーンであり、10mの厳しい高さ規制はもとより、下鴨神社周辺特別修景地域に相応しく、日本瓦葺の勾配屋根、庭園など周辺と調和する外観に。室内は畳の部屋や神棚など京都・日本らしい設えも。
そして、新しい住民の方には糺の森の保全に取り組む「糺の森保存会」又は神社の伝統神事の保全を目的とする「下鴨神社崇敬会」に入会いただき、将来にわたり、下鴨神社と糺の森を支えられます。また、「下鴨神社緑地協定」に基づき、周辺の樹木の適切な維持管理も確約。
関係者の皆さんとの粘り強い協議を重ねられ、今日を迎えられました。下鴨神社 新木直人宮司、JR西日本不動産、竹中工務店はじめ皆様に敬意。14の世界遺産を含め2,000もの社寺、町家など多彩な歴史的、文化的遺産がある京都。この度の取組をひとつのモデルに、また、貴重な教訓も得て、京都のかけがえのない歴史的景観や自然、文化を次代に引き継いで行くため、市民ぐるみで努力し、ひとつひとつ丁寧に対処してまいります。


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