2009/05/22
新型インフルエンザ 記者会見を実施
昨日、京都市内に在住の方が新型インフルエンザに感染されていることが確認されました。この事態を受け、本日10時30分より、記者会見を行いました。
まず、患者の方のご家族や、行動をともにされた濃厚感染者、また、同じ学校でインフルエンザ様症状を訴えておられる方に関する緊急調査についてです。
○患者の方との濃厚接触者は、ご家族4人、学校児童2人、担任の教師1人、市立病院で患者の方の吐物を処理した方の合計8人。同じ学校でインフルエンザ症状を訴えている児童は4人。総計12人の方に対して、健康観察を行っています。
○インフルエンザ症状を示している4人については、迅速診断キットを用いた診断結果では、3人はA、Bともにマイナスです。念のため、PCR検査を行っています。
○濃厚接触者の学級担任については、迅速診断キットによる診断の結果、A、Bともにマイナスですが、念のため、PCR検査を行ったところ、インフルエンザでないことが判明しています。
○4人の家族の方については、4人全員が、迅速キットによる診断の結果、A、Bともにマイナス。念のためにPCR検査を行う予定となっています。 罹患された方の容態も、幸い、安定している様子。一日も早い回復を、心よりお祈りいたします。 続いて、修学旅行に関する取組について。京都市では、市民の皆様はもとより、年間5000万人の観光客の皆様を守るため、予防策の周知、24時間体制の相談窓口の開設など、万全を期してきました。
折りしも、5・6月、京都は修学旅行のトップシーズンですが、新型インフルエンザの影響で、キャンセルや延期などの影響も出てきています。
こうした時こそ、「おもてなしの心」を発揮し、観光関連業界の皆様との連携を一層密にしながら、国際観光都市・京都として、観光客の皆様の安心・安全に全力で取り組み、万全の体制で皆様をお迎えしたいと考えています。
そこで、今回、とりわけ修学旅行に特化した取組みを行うこととしました。
○修学旅行専用相談窓口の開設(年中無休、9時~21時)
○現に京都に修学旅行に来られている学校や、今後、修学旅行を計画されている学校向けの、修学旅行専用ホームページの開設
○旅館・ホテル・飲食店・土産物店・交通機関など、観光関連事業者に対して情報を速やかに提供できるよう、観光関連業界緊急連絡網の開設
○修学旅行おこしやす事業の実施
・現在、京都に修学旅行に来られている皆さんに気持ちよく京都を楽しんでいただき、京都旅行が一生の楽しい思い出となるよう、宿泊施設を訪問し、記念品をプレゼント
・京都への修学旅行を自粛された学校に、時期を改めて京都に来ていただけるよう、宿泊施設と共同で、京都市からのメッセージと記念品を送付
○修学旅行への影響について対応策を協議するため、明日、「京都観光推進協議会」の臨時総会を開催
○観光関連事業者への経営支援
・本日、中小企業支援センターに経営、金融等の相談に応じる「新型インフルエンザ関連特別経営相談窓口」を開設し、観光関連事業者等のご相談にきめ細かく対応
・新型インフルエンザの発生により、経営に支障をきたす恐れのある観光業者等への円滑な資金供給を図るため、セーフティネット保証の対象拡大及び風評被害等に対する保障措置を府とも協調して国に要望
修学旅行は生涯の思い出。修学旅行生の方には、不安な思い、残念な思いをしておられることでしょう。
京都市では、「おもてなしの心」で、皆さんの健康を守り、安心して十分に満足していただけるものと確信しております。今回、延期等された場合でも、日を改めて、お越しいただきたいと願っております。