2009/07/02
市会議場でのくじ取り式に臨みました
応仁の乱で中断した祇園祭が33年ぶりに復興されたのは、約500年前の明応9年のこと。
その際、巡行の順番争いを避けるために始められたのが、くじ取り式。かつてはお奉行さんが立ち会っていたといいます。明治32年から京都市役所市会議場で、現代の奉行(? 笑)・市長の立会いのもと、行われています。
1100年前、当時の日本の国の数であった66基の山鉾を建て、平和、安寧、疫病退散を祈願して、市民の力で始められた、いわば「世界の平和を祈る祭」。応仁の乱で殆どの山鉾が消失した存亡の危機からも、不死鳥のごとく復活を遂げた、市民の熱意、力に支えられた祭。
京都の優れた文化力、歴史力、地域力、人間力の象徴です。
本年9月には、「京都祇園祭の山鉾行事」として、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録される見込み。
祇園祭山鉾行事功労者の皆さん、八坂神社、祇園祭山鉾連合会、各山鉾町、祇園祭協賛会、清々講社の皆さんのご努力に心から敬意を表します。