2010/03/30
地域力の向上を目指して 「京都市地域コミュニティ活性化に関する懇話会」から提言
(ジュニア・アチーブメント日本 中許専務理事がお越し下さいました)
かつてない激動の時期を迎えている社会情勢。その中で子どもたちが「社会のしくみや経済の働き」を正しく理解して進路を選び、将来を描くために必要な「主体的に社会に適応する力」を育むため、多彩な支援を行っておられるジュニア・アチーブメント。世界最大の経済教育団体です。教育長時代からお世話になっている、中許 善弘 日本本部専務理事がお越しに。日本本部設立15周年の記念冊子への寄稿を依頼されました。
上京区の元滋野中学校跡地に開設した「京都まなびの街・生き方探求館」(村田純一 館長、堀場雅夫 名誉館長)では、ジュニア・アチーブメントから無償で教材をご提供いただき、京都ならではの教育界、経済界、学識者、市民ボランティアの方々の参画により、スチューデントシティ・ファイナンスパーク学習を実施。
小中学生の頃から社会や経済の仕組みを学ぶこの取組みは、生きて働く学力を培い、進路選択や将来設計でも重要なこと。貴重な職業体験による学習サポートシステムです。
(京都淀ライオンズクラブ 中学生交流交換事業)
鹿児島県奄美大島の東に浮かぶ喜界島。
京都淀ライオンズクラブと喜界ライオンズクラブでは、1000kmもの距離を越えて、双方の地元中学生の交流を支えておられます。
はるばる喜界島から派遣された、喜界第一中学校の3年生 園田樹乃さん、悦田愛さんが、井上文雄会長をはじめとする京都淀ライオンズクラブの皆さんとご一緒にご来庁。
遠く故郷を離れ、京都で過ごす生活や彼女たちの故郷である喜界島について話が弾みました。
長い人生の中でも、中学時代は最も感受性豊かな時期。そんな彼女たちに得がたい機会を与えて下さっている両ライオンズクラブの皆様に心から敬意を表します。
(地域力の向上を目指して 「京都市地域コミュニティ活性化に関する懇話会」から提言)
お互いに支え、支えられることで成り立っている地域コミュニティ。地蔵盆、門掃きなどに象徴されるその絆によって、京都のまちは築かれてきました。
しかしながら、集合住宅の増加やライフスタイルの多様化などにより、京都の地域コミュニティが希薄になってきた感は否めないところ。
このような事態を受け、20年11月に設置した「京都市地域コミュニティ活性化に関する懇話会」。立命館大学教授 乾 亨座長を先頭に、勉強会や部会を含め、20回にも上る活発なご議論を重ねていただきました。
乾座長をはじめ、副座長をお願いしている佛教大学四条センター 西岡 正子所長、きょうとNPOセンター 深尾 昌峰常務理事にお越しいただき、委員の皆さんの想いのこもった提言書を頂戴しました。
京都のまちが悠久の歴史の中で、輝きを失うことなく活力を保ってこれたのは、地域コミュニティの絆があればこそ。いわば京都の力の源泉です。市民の皆さんとともに、さらなる京都の活性化のため、努力を続けます。
(知恵産業のまち・京都を推進 京都商工会議所通常議員総会)
1200年を超える歴史の中で、京都のまちが培い、蓄えてきた「知恵」。良いものを大切にし、新しいものを取り入れていく。その蓄積が、他の追随を許さない、京都の「知恵」を生み出してきました。
京都ならではの地域の特性や強みを活かし、変わりゆく社会構造の中で生まれる新たな価値観を的確に捉えるために、中小企業が元気になる「知恵産業のまち・京都」の推進を提唱されている京都商工会議所。立石 義雄会頭を先頭に、京都のまちの活力を支える中小企業の皆さんが元気になる活動を展開していただいています。
今日は、京都商工会議所の通常議員総会に伺いました。
22年度は、京都商工会議所が掲げる「ニュー京商ビジョン」の総仕上げ。知恵産業の創出支援、アジア内需の取込み支援、地球環境問題への取組み推進をチャレンジ項目に掲げておられるところです。共に手をとり、智恵を出し合い、緊密な連携の下、京都の未来を切り拓いていきます。
(これからも市民の皆さんの誇りに 京都市交響楽団)
日本で唯一、自治体直営で創立されたオーケストラ「京都市交響楽団」。常に市民の皆さんとともに歩んできた京都の宝です。近年、広上淳一指揮者の下、ますます演奏力が向上した賞賛いただいています。
その宝を一層輝かせようと、交響楽団のスタッフが一丸となって取り組んだ結果、収入が前年比18.4%も増加。平均入場者数も9.5%も増加しました。楽団長の私としても嬉しい限り。スタッフの努力は本市職員の鏡です。その功績を称えて表彰。
文化芸術都市・京都の一翼を担う、市民の皆さんの誇り京都市交響楽団。これからもその魅力にますます磨きをかけて参ります。
(地域主権の確立に向けて 関西4都市地方分権シンポジウム)
大都市である政令指定都市は都市機能が集積され、市民に最も身近で、最も自立した基礎自治体。高い判断能力と企画能力、そして実行力が発揮される必要があります。
しかしながら、現行制度では、大都市の実態は無視されて権限の移譲は部分的かつ特例的。財源も大都市も市町村も画一的という現状。都市の機能を十分に発揮するためには、大幅な権限委譲が必要です。
そのため、林 宜嗣 関西学院大学教授、平松 邦夫 大阪市長、竹山 修身 堺市長、矢田 立郎 神戸市長とご一緒にパネルディスカッションを開催。
地域主権の確立に向けて、地域主権時代の大都市の役割について熱く議論しました。
関西の4政令市は四者四様。いずれも他にはない魅力があり、しかも近接しています。これからもお互いがそれぞれの強みを活かし、競い合い、そして補い合うことで、都市の質を高めていきたいものです。