【心安らかにお眠りください　山口安次郎先生お別れ会】

　唐織の第一人者で、西陣の最高峰を極められた名匠　山口安次郎先生が１０５歳でお亡くなりになられたのは、今年２月のこと。今日は、山口先生のお別れ会に参列させていただきました。

　１１歳の頃から１世紀にわたり「織り」の世界で研鑽を積まれた山口先生。還暦間近となった５５歳の頃から江戸時代の能装束の復元という挑戦を始められ、生涯をかけて能装束づくりに情熱を注いでこられました。

　昨年ご自宅を訪問。装束を織られるお姿を拝見し、また対談させていただきました。９月には相国寺承天閣美術館で開催された「心と技の饗宴－山口安次郎作能装束展」で、一つ一つ丹念に織られた素晴らしい能装束を堪能させていただきました。

　山口先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。
　山口先生が生涯をかけて打ち込まれた西陣織。その伝統を後世に伝えていくために、世界に誇る京都の伝統産業の活性化に取り組んで参ります。

【新鮮な京野菜をいつまでも　藤池近畿農政局次長がお越しに】

　賀茂なす、九条ねぎ、伏見とうがらし、聖護院だいこん、堀川ごぼう・・・。新鮮でおいしい京野菜は、市民の皆様の食卓を日々彩るのみならず、世界からも注目の的です。

　京都市は市域面積の７７％が農地と森林。各地域によって気候風土が異なることから、古くから多種多様な農林産物が生産され、農林業が盛んに行われてきました。

　農林業の振興の上で大変お世話になっています近畿農政局。４月に就任されました藤池 淳 近畿農政局次長がお越しくださいました。

　京料理の食材としても重要な京野菜、建築材となる北山杉など、京都の暮らし、文化、まちづくりを支えてきた京都の農林産物。これからも近畿農政局との緊密な連携を図って参ります。

【「持たない幸せ」「エコを楽しむ」など１２の重要な視点　環境にやさしいライフスタイルを考える市民会議から提言】

　低炭素社会の構築を目指して、環境にやさしいライフスタイルの創造を図るために設置した「環境にやさしいライフスタイルを考える市民会議」。藤岡 一郎 座長をはじめ、委員の皆さんからご提言をいただきました。京都ならではの深みのある提言に感激。

　人類の課題である環境問題とライフスタイルの関係は人類共通の課題。１年半にわたり、環境だけでなく、経済や教育、防犯、まちづくり、文化歴史など幅広い観点から課題や方策について熱心にご議論をいただきました。委員の皆さんには心から感謝申し上げます。

　当初は、コンビニの２４時間営業問題についてのみ焦点が当たり過ぎた感がありましたが、この問題を京都から提起した意義は極めて大きいと感じています。議論は全国的に広がりました。今後も発信し続け、国やコンビニ業界の様々な動きにつなげていただくとともに、深夜型のライフスタイルを自然と調和したものに変革していきたいと思います。

　提言に盛り込まれた「持たない幸せ」「エコを楽しむ」など１２の視点。２１世紀を生きていく私たちにとって大変重要なことです。市政の基本的な考え方に位置づけ、市政の各分野に浸透させるとともに、全国に発信し、ライフスタイルの京都モデルを構築して参ります。

【京都財務事務所　澤田所長がお越しに】

　国有財産に関する業務、民間金融機関等の監督、さらには、財務省と京都をつなぐパイプ役を担っていただいている近畿財務局京都財務事務所。澤田 耕作 京都財務事務所長がお越しくださいました。
　京都市の経済や財政の現状と課題、地域の活性化策、さらには財政の健全化策などについて熱くお話しさせていただくとともに、国の新成長戦略や予算等についてもご意見を申し上げました。

【路上喫煙の禁止区域を追加指定へ　京都市路上喫煙等対策審議会から答申】

　マナーを欠いた喫煙行為によるやけど、焼け焦げ等の被害、受動喫煙による健康への影響。こうした課題を解決するために、公共の場所での喫煙行為に対して、一定の規制が必要です。
　本市でも「京都市路上喫煙等の禁止等に関する条例」を１９年６月に施行。２０年６月からは、路上喫煙等禁止区域での違反者に対して過料を課しています。おかげさまで大きな成果を挙げ、路上喫煙は減少しています。

　この度、京都市路上喫煙等対策審議会　彦惣 弘 会長、高橋 正俊 副会長から、市内中心部での新たな路上喫煙禁止区域の指定について答申をいただきました。

　今後、市内中心部での禁止区域追加を求めるご答申。しっかりと受け止めていきます。また、路上喫煙対策に取り組まれている方々と連携して、地域の自主的な路上喫煙対策の活動を積極的に支援します。

　答申の取りまとめにご尽力いただきました京都市路上喫煙等対策審議会の委員の皆さんに深謝。
　引き続き、私のマニフェストにも掲げております、観光地への拡大についてもチャレンジしていきたいです。