2010/04/11
語り継がれる伝承を後世に伝える 常照寺の吉野太夫花供養
【語り継がれる伝承を後世に伝える 常照寺の吉野太夫花供養】
江戸時代、京の遊郭で天下の名妓とうたわれていた吉野太夫。鷹峯の常照寺を創建された日乾上人に深く帰依し、山門を寄進したと伝えられています。お墓も常照寺にあります。
こうした伝承にちなんで、常照寺で行われている花供養に出席。満開の桜の下にたくさんの方々が集われている光景が印象的。
奥田 正叡 常照寺住職、黒田 正名 吉野会会長のご尽力に心から敬意を表するとともに、吉野太夫をはじめ、先人の方々のご冥福をお祈り致しました。
千年以上の歴史都市・京都が有する無数の伝承。これからも未来へ語り継ぐだけでなく、新たに掘り起こして、京都の文化の継承と観光の更なる活性化につなげます。
曲水の宴。小川が流れる庭園などで、川沿いに参加者が座って、流れてくる杯が自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を読むという催しです。古くは日本書紀にも記されているほど古くから行われているもの。
今日は、曲水の宴の一つ、世界遺産の上賀茂神社で開催された賀茂曲水宴に参加。私は平安装束に身を包み、奉行を担当させていただきました。
単に平安の雅を現在に再現するだけでなく、昨年の葵祭の斎王代を務められた千万紀子さんがご覧になる中で、永田和宏先生、河野裕子先生など著名な歌人の方々が和歌を詠まれます。
また、市民の皆さんがお楽しみいただけるように、公募で集められた歌を、岡野弘彦先生が選定されるといった工夫も。
王朝絵巻の光景とともに、一流の歌を堪能させていただきました。
千年以上にわたって受け継がれる伝統を大切にして、後世に受けついでいただいている、田中 安比呂 上賀茂神社宮司をはじめ、賀茂曲水宴保存会の皆さん、京都紫野ロータリークラブの皆さんに感謝いたします。