2010/10/12
歴史都市の継承と創造的再生がテーマ 世界歴史都市会議が開幕
【歴史都市の継承と創造的再生がテーマ 世界歴史都市会議が開幕】
世界歴史都市連盟加盟都市が一堂に介して、共通の課題について議論する「世界歴史都市会議」。
昭和62年の初開催から12回目となる今回は、「歴史都市の継承と創造的再生」をテーマに、平城遷都1300年祭で賑わう奈良市で開催。
世界20カ国55都市から首長など500名にご参加いただき、14日まで行われます。
日本での開催は16年ぶり。奈良県新公会堂の能舞台で行われた開会式で、世界歴史都市連盟会長を務める私からご挨拶しました。
地域紛争や経済危機が頻発し、環境破壊が後を絶たない厳しい世界状況。その中で歴史都市の使命を改めて見つめ直しながら、更なる文明の発展と世界平和に貢献したいことを申し上げました。
開会式終了後、能の上演、松浦 晃一郎 前ユネスコ事務局長の基調講演が行われました。松浦 前事務局長の歴史的景観と調和する都市開発と伝統文化の融合が重要であるという含蓄のある内容に感服です。
【世界歴史都市会議ユースフォーラム 堀川高校の生徒さんが大活躍】
午後からは、世界歴史都市連盟に加盟する都市の高校生が意見発表する「ユースフォーラム」を行いました。
京都、奈良、金沢、ボストン、西安などの高校生が発表。京都からは堀川高校1年生 松本美香さんが京都の歴史や伝統文化を紹介。その後、2年生の亀井 雄太さんが、今年初めて祇園祭の山鉾を引いた体験談を発表されました。
高校生とは思えない見事なスピーチ。歴史都市の未来を担う若者の皆さんの発表を頼もしく感じながら、じっくりと聞かせていただきました。
その後、専門家の方々によるワークショップを開催。歴史都市の文化継承のための制度設計をテーマに、技術の継承や歴史都市の防災をキーワードに、国内外の専門家の皆さんの発表と意見交換。
京都市景観まちづくりセンター 三村 浩史 所長、武庫川女子大学 大谷 孝彦 教授をはじめ、学識経験者の皆さんの発表に聞き入りました。
【歴史都市の首長をはじめ多くの方と交流】
夜に開催された歓迎レセプションに出席。
世界中の歴史都市の首長をはじめ、多くの方々と交流させていただきました。
その中で、ミス奈良の北川紗和子さんと出会いました。北川さんは、京都市ご出身で西京高校のエンタープライズ科2期生として卒業され、奈良県立大学に進学。現在、観光学を学ばれている4年生。奈良観光学生ガイドの会長も務められています。
私が出演するFM京都ラジオも毎回聞いて下さっているとのこと。嬉しい限りです。