2011/05/01
これからも被災地に心を寄せながら市政を推進して参ります
今日から5月。新緑がまばゆい季節となり、鴨川のヤマブキ、街中のハナミズキなどが美しく咲き誇り、京都の美しい町並みが更に輝きを増しています。
今日は、西川 広樹さん、奥田 直幸さんと被災地や被災者支援について懇談。コンサート等の企画などで話合いました。
東日本大震災が発生して1ヶ月半以上が経過したにもかかわらず、未だ行方不明者が1万人を超え、多くの方が避難地での生活を余儀なくされています。
京都市もこれまでに千名を超える職員を現地に派遣。京都市職員の14人に1人が被災地で様々な救援・救助活動を行いました。現地で様々な体験をした職員が帰京し、各職場でその体験を伝え、危機の中で市民生活を守る公務員の果たすべき使命を共感しています。この経験は100回の研修を行うよりも貴重なことであると実感しています。
阪神・淡路大震災が、後に「ボランティア元年」と言われました。今回の震災では、ひとりひとりが生き方やライフスタイルの転換を見直し、まちのあり方、都市のあり方、国のあり方を見つめ直すことが求められています。京都の経済界からは企業のあり方も見直していこうといった声も聞かれます。あらゆることを問い直し、しっかりと未来に活かしていくことが失われた尊い命に応えることです。
これまで京都市が市民ぐるみで取り組んできた環境の取組をはじめ、公共交通優先など歩くまち・京都を推進する取組、ライフスタイルの転換、木の文化の推進、更にはコミュニティ活性化など、様々なことが活きるときです。
未来に飛躍するための礎は、困難な時にこそ築くことができます。私たちは、今こそ一人一人が絆を深め、力を合わせて、新たな時代を切り拓いていかなければなりません。その取組を京都の地域力、人間力を大切にして、しっかりと牽引していきたいと決意を新たにする日々です。