2012/04/16
ベトナム・フエ市で 第13回世界歴史都市会議が開幕
世界歴史都市連盟加盟都市が一堂に会して、共通の課題について議論する「世界歴史都市会議」。
昭和62年の初開催から13回目となる今回は、「伝統の継承が直面する課題とその解決への道」をテーマに、ベトナム・フエ市で開催。
世界14カ国30都市から首長など約400名にご参加いただき、18日まで行われます。
開会式では、世界歴史都市連盟会長を務める私からご挨拶させていただきました。東日本大震災後、各都市から日本へ寄せられた支援に感謝申し上げるとともに、世界中で経済危機や環境破壊などの課題が山積する中、歴史都市としてのまちづくりの成果を共有しながら、大都市こそが連携を深め、更なる文明の発展や世界平和に貢献しようということを訴えました。
開会式終了後、ベトナム フエ・ユネスコ会議国際専門委員等を務められる、中川 武 早稲田大学教授の基調講演が行われました。長年、フエ遺跡群をはじめ世界遺産の修復支援活動に取り組まれる中川先生の現場経験を活かした、説得力のあるお話は興味深いものでした。
コンヤ市と京都市とのパートナーシティの締結でも大変お世話になったセリム氏とも再会。また、各都市の市長をはじめ多くの知人との再会を喜び合いました。
【世界歴史都市会議ユースフォーラム 佛教大学の学生さんが大活躍】 休憩を挟んで、世界歴史都市連盟に加盟する都市の大学生が意見発表する「ユースフォーラム」を行いました。
京都、コンヤ、フエの大学生が発表。京都からは佛教大学社会学部4回生の櫻井 紗希さん、島田 陽一郎さん、橋詰 弘武さんの3人が、京町家をはじめ歴史的な街並みや地蔵盆などの伝統行事が衰退している現状、ライフスタイルの変化等について発表。文化に対する理解を深めるため、ツイッター等の情報ツールを積極活用すべきとの若い世代ならではの提案もあり、皆さんが発表に聞き入りました。
歴史都市の未来を担う若者の皆さんの発表を頼もしく感じながら、じっくりと聞かせていただきました。
【世界歴史都市会議ワークショップ 京都府立大学の宗田先生等がプレゼンテーション】 午後から、専門家を対象としたワークショップを開催。「産業遺産が直面する課題とその解決への道」をテーマに、国内外の専門家の皆さんの発表と意見交換。
京都からは、京都市景観まちづくりセンター評議員 宗田 好史 京都府立大学教授が、伝統産業が果たしてきた文化遺産の価値向上等について、本市の北田 栄造 文化財保護課長が、琵琶湖疏水建設の経過や保存・活用における課題等について発表。特にお二人の発表は、各都市の代表の方々に大きな感銘を与えていました。
【歴史都市の首長をはじめ多くの方と交流】 夜に開催された歓迎レセプションに出席。
世界中の歴史都市の首長をはじめ、多くの方々と交流させていただきました。
京都市代表団としてご参加いただいた 隠塚 功 市議、市民ツアーとしてご参加いただいた 鈴木 マサホ 市議、安孫子 和子 元市議、山本 恵 元市議 ユースフォーラムでご活躍いただいた佛教大学の学生さん