2012/04/19
500年の歴史を数える ベトナム フクティック村を視察しました
フエ市から北へ40km、人口320人の小さな集落 フクティック村。日本の文化庁や学識者が保存のためにご活躍されています。
昭和女子大学の小林 章子 先生のご案内で視察。希少価値のある伝統的家屋が保存され、今も昔ながらの生活様式で人々が暮らす生きた遺産(リビングヘリテージ)。興味深く拝見させていただきました。
フクティック村の伝統産業の一つである陶器。一時は途絶えてしまったものの、復興して取り組まれているとのこと。一度途絶えたものを復活させることは至難の業。京都の匠の技が次代に継承されるよう、後継者育成をしっかりと行わなければと決意を新たにしました。
地元の婦人会の皆さんから温かい歓迎もうれしい限り。村の郷土料理やお菓子などを振舞っていただきました。
【ストリートチルドレンの自立支援施設「子どもの家」を訪問】 フエ市でストリートチルドレンの自立支援活動を行うボランティア団体 JASS。そのJASSが建設し、管理運営する「子どもの家」を訪問・視察。
代表を務められる小山 道夫さんにご説明いただきました。4歳から10代後半までの約40名の子どもたちが居住しているとのこと。近隣地域の子どもたちも参加可能な日本語やコンピューター等の教室を開講されるなど、児童の文化活動、職業訓練などを実施しておられます。
今までに400人以上の方が卒業され、各方面でご活躍。日本人と日本の支援が心強いです。
小山 代表をはじめJASSの皆さんの尊いお取組に敬意を表します。
国際ソロプチミスト京都-西山 さんがご寄贈されたパソコン 子どもたちによる舞台発表も見させていただきました。生き生きとした子どもたちの演技に感動。
井上市会議長をはじめ市会議員の皆さんは、子どもたちとサッカーで交流。音楽もそうですが、スポーツは言葉の壁を越えて交流できる、素晴らしいツールだと改めて実感しました。
「子どもの家」が運営する日本料理店で、自立された元ストリートチルドレンの方々に料理を作っていただいた夕食会。京都出身でフエの酒造メーカーの技術部長を務められる 関谷 聡さんもご参加。関谷さんからベトナムの米を使ったお酒造りの苦労話を聴かせていただきましたが、ベトナムの技術発展のために日夜奮闘される関谷さんのご尽力に頭の下がる思いです。