2012/07/16
「京都 高瀬川~角倉了以・素庵の遺産~に学ぶ これからの暮らしとまちづくりのあり方」シンポジウムを拝聴
高瀬川は、角倉了以が開削した運河で、2年後の平成26年に完成後400年を迎えます。観光資源・景観資源としても重要な河川ですが、近年、護岸の老朽化や水枯れの発生により、良好な水辺空間の維持が困難な状況になりつつあるため、京都市でも計画的な整備に取り組んでいるところです。
今日は、高瀬川開削400年記念長編アニメーション映画「夢は波濤をこえて 天命に生きた男・角倉了以」製作に向けたシンポジウムに伺い、拝聴させていただきました。
まずは、「京都再興を成し遂げた水運 高瀬川と角倉家」と題した、「京都 高瀬川-角倉了以・素庵の遺産-」の著者である石田 孝喜さんによる記念講演。 続いて、シンポジウムも拝聴。角倉宗家十七代当主の角倉 五郎さん、慈舟山瑞泉寺の中川 龍晃 住職、京都市ベンチャービジネスクラブ代表幹事の井上 太市郎さんがパネリストを務められました。
現在に換算すると150億円と推定される工費をすべて私財で賄い、自らが陣頭指揮を執られた高瀬川開削。了以の京都復興への熱い思いを私たちが引き継ぎ、実行しなければならないと改めて実感。
この度のシンポジウム及び長編アニメーション映画製作をはじめ、関係者の皆さんのご尽力に心から敬意を表します。