2012/08/28
更なる友好親善を! 「日中国交正常化40周年記念仏教書画展」が西安市で開幕
今年は、1972年9月に日本と中国の国交が正常化して40年を迎える記念すべき年。
今日は、西安市の陝西省歴史博物館において、日中国交正常化40周年、陝西省佛教協会成立50周年を記念して開催された「日中国交正常化40周年記念仏教書画展」開幕式へ出席。本展を含む40周年記念事業のキャッチフレーズは「新たな出会い、心の絆」。そんな気持ちを込めて、京都市民を代表し、挨拶させていただきました。 京都仏教会、陝西省佛教協会のご主催で、今日から3日間は西安市で、11月9日~11日は相国寺承天閣美術館と日中両国を会場に開催されます。西安市の展覧会では、約280点の書画が出展され、力強い作品を堪能させていただきました。 京都仏教会の皆さんは、本市と西安市との友好都市提携締結以来、中国の寺院修復支援を含めて、文化交流を深めてこられました。両市の交流促進を図っていただくとともに、この度の展覧会の開催にご尽力くださった有馬 賴底 理事長をはじめとする京都仏教会の皆さん、増 勤 会長をはじめとする陝西省佛教協会の皆さんに心から敬意を表します。また、京都はもとより、錚々たる全国の宗教人、文化人、マスコミ関係の代表の方々等多数ご参加いただきました。深謝。 昼食は、京都仏教会の皆さんとご一緒に。天竜宝厳素食館にて精進料理をいただきました。このお店は、天龍寺塔頭「宝厳院」の田原 義宣 住職が、食を通じて文化交流を、と7年前に開店されました。肉、魚を一切使わない精進料理をご理解いただく必要があるため、開店後5年間は大変なご苦労をされましたが、近年ようやく文化交流の実が上がりつつあるとお聞きしました。深謝。 【常設展示も拝見しました 「陝西省歴史博物館」】 陝西省歴史博物館は、中国でも最も設備が整っている施設の一つ。床面積は5万㎡と京都市美術館の5倍超の大規模な博物館です。 唐代の建築様式を取り入れた建物に37万点の収蔵品。そのうちの6000点が常時展示。原始社会から明の時代までの貴重な文化財がまとまって収蔵されており、中国の五千年の歴史を一度に巡ることができました。大人気の施設でお客さんも一杯。
【唐の都を再現した巨大テーマパーク「大唐芙蓉園」を視察】 大唐芙蓉園は、2005年にオープンした、芙蓉湖のほとりにある、広さ約67万㎡の巨大な文化テーマパーク(二条城の2.4倍!)。紫雲楼など唐の都を再現した建築物や、唐代を意識したショーを鑑賞できます。しかし、暑い日照りにさずがに疲れました・・・。 京都で言うと「東映太秦映画村」をイメージしていただくと分かりやすいでしょうか。規模が全く違いますが・・・(笑)とにかく、もの凄いスケールに圧倒されました。園内はカートで移動。もし、ここでカートに乗らずに、丸一日過ごしたら万歩計の数字が大変なことになりそうです(汗) 文化芸術や観光の分野で、京都市も“京都ならでは”の強みを活かし、さらに、まち全体が歴史と文化、芸術を体感できるテーマパークのような魅力溢れる都市を目指して、引き続き、全力を尽くす決意を新たにしました。
【2年後の京都・西安友好都市提携40周年に向けて 西安市 岳 華峰 常務副市長を表敬訪問】 2年後の2014年、本市と西安市は友好都市提携40周年の節目を迎えます。
西安市長は海外出張中のため、岳 華峰 常務副市長と懇談。記念すべき40周年を契機に、両市の友好親善をより一層深めていくことを共に誓い合いました。 今回の訪問では、西安市の飛躍的な発展を実感。また、西安市の皆さんの温かい歓迎に深謝。日中国交正常化40周年を迎える今年、両国の間には様々な問題もありますが、都市同士の連携を強め、両都市が英知を結集すれば、様々な課題を解決できると私は確信しています。