世界遺産条約採択４０周年記念最終会合の意義や京都開催の意義、これからの文化遺産の保護・継承の在り方について意見交換を行う座談会に出席しました。私も理事を務めさせていただいている「明日の京都 文化遺産プラットフォーム」のご主催の取組です。
　ユネスコ前事務局長で「明日の京都 文化遺産プラットフォーム」会長の松浦 晃一郎 会長の進行により、ユネスコのイリーナ・ボコバ事務局長、ユネスコ親善大使をお務めの茶道裏千家　千 玄室 大宗匠、京都仏教会　有馬 賴底 理事長、「明日の京都 文化遺産プラットフォーム」副会長を務める立命館大学　土岐 憲三 教授、木曽 功 ユネスコ日本国特命全権大使、山田知事の８名で意見交換。
　この度の世界遺産条約採択４０周年記念最終会合には、文化遺産を愛し、その継承にご尽力される皆さんが世界各国からお越しになり、世界遺産をはじめとする京都の幅広い文化の魅力に触れていただけたことが開催地の市長として何よりも嬉しいこと。最終会合は明日で閉幕となりますが、世界共通の宝である世界遺産を“生きた世界遺産”としていくためには、保存・継承と同時に魅力発信に努めることが重要だと考えています。
　これからも日本文化のふるさと・京都の魅力を更に磨き、世界中の人々から「日本に京都があってよかった」と思っていただけるまちづくりを力強く進めてまいります。

【「大学のまち・京都」の発展等にご尽力　京都産業大学　柿野 欽吾 理事長らがお越しくださいました】　「大学のまち・京都」の発展はもとより、京都市伝統産業活性化推進審議会 会長として、京都が誇る伝統産業の活性化に多大なご尽力を賜っている京都産業大学　柿野 欽吾 理事長がお越しくださいました。西田 義則 理事・事務局長もご一緒です。また、藤岡学長には、京都のまちの安心・安全の取組等にも専門的な立場からご尽力いただいています。
　３年後の２０１５年、記念すべき創立５０周年を迎えられる京都産業大学。今月２７日には、記念事業のスタートを飾る「むすびわざＤＮＡプロジェクト 始動宣言式典」を開催され、私も伺うのを楽しみにしているところです。また、今年３月には、壬生のＪＴ工場跡地に「壬生校地」「むすびわざ館」を開設。特に「むすびわざ館」では、地域社会との交流や社会貢献事業も多彩に展開され、心強い限りです。
　柿野理事長を先頭に、京都産業大学の更なる発展を祈念するとともに、大学のまち・京都を力強く推進していくことを共々に誓い合いました。

【消防団員の皆さんとご家族に感謝を込めて　消防団・消防団員 表彰式】　消防団の活動に精励いただいている消防団員の皆さん。そして、その団員を支えておられるご家族の皆さん。地域の防災、防火のため、日々、献身的なご尽力を頂戴しています。
　皆さんの「自らの地域は自らが守る」という情熱とご努力に敬意を表するとともに、そのご功績が特に顕著で模範となる方々を表彰する「消防団・消防団員表彰式」を開催。　一昨年、京都市の火災件数は１７０件と最少記録を更新。木造住宅、密集地域が多いにもかかわらず、全国一の防災都市を築くことができたのは、消防団の皆さんの地域に根ざした活動があってこそ。しかし、残念ながら、今年は増加傾向が続いています。
　これからも本市消防局と皆さんとの連携を密にし、火災増加に歯止めをかけ、日本一の防災都市・京都を推進してまいります。

【食の安心・安全にご貢献いただいている方々を表彰　食品衛生優良施設・指導員 表彰式】　食品衛生の向上等に貢献された１０施設、１３名の食品衛生指導員を表彰させていただきました。一昨年４月に施行した「食の安全安心条例」に基づいて実施するものです。　大倉 敬一 会長を先頭に、食品衛生の向上の取組を通じて、世界に誇る京都の食文化を長年支え続けていただいている京都市食品衛生協会の皆さん。心から敬意と感謝の意を表するとともに、今年迎えられた創立５５周年を契機に、更なるご活躍をお祈りしています。 【アフガニスタン・イスラム共和国　ファティミ 駐日特命全権大使がお越しくださいました】　アフガニスタン・イスラム共和国　ファティミ 駐日特命全権大使がお越しくださいました。
　２年前、カルザイ大統領がご入洛され、その時にご自身が召されていた民族衣装をサプライズで私にプレゼント！ とても感激し、印象に残っています。
　バーミヤン遺跡など世界的にも著名な文化遺産が数多く残るアフガニスタン。京都とアフガニスタンの交流が更に深まることを共々に誓い合いました。

【京都の文化財をご視察に　カンボジア王国 ソック・アン副首相らがご来庁　本市の景観政策も説明しました】　世界遺産条約採択４０周年記念事業に出席するためにご来日・ご入洛されたカンボジア王国　ソック・アン副首相らがお越しくださいました。ソック・アン副首相は、ユネスコの世界遺産委員会の議長も務められています。
　午前中から、世界遺産である上賀茂神社、清水寺、国の重要文化財である杉本家住宅をご視察。市役所では、世界遺産周辺での高さ規制や屋外広告物の対策など本市の景観政策について、担当の小笠原 都市計画局長、髙谷 都市景観部長からじっくりと説明させていただきました。
　私が会長を務める世界歴史都市連盟では、遺産を活かしたまちづくりをはじめ歴史都市が抱える共通課題について議論していますが、残念ながらカンボジアからの加盟都市はまだありません。今後、ソック・アン副首相のご尽力により、加盟都市を見つけていただき、文化財を大切にするための共通課題の解決に全力を尽くしていこうと共々に誓い合いました。