2013/06/07
更なる友好を誓い合いました! 京都・ケルン50周年記念式典
京都・ケルン姉妹都市提携50周年記念式典に出席。ユルゲン・ロータース市長とは、京都でお会いして以来の再会です。また、在ドイツ日本国大使館から中根 猛 大使、在デュッセルドルフ日本総領事館から小井沼 紀芳 総領事、川原 剛 領事もご出席下さいました。
天理教河原町大教会さんは、ケルン日独文化工房を創設され文化交流にご尽力。深谷 善太郎 会長をはじめ皆さんのご尽力によって実現した雅楽演奏も50周年に華を添えていただき、うれしい限り。また、大杉 真司さんの舞妓さんの絵画、京友禅作家の黒島 敏さんと洛央小学校の子どもたちが一緒になって製作した陣羽織をプレゼント。大変喜んでいただきました。大杉さん、黒島さん、洛央小の児童の皆さん、ありがとうございました。皆さんのお志に深謝。
橋村市会議長をはじめ、津田市議、寺田市議にもご登壇いただき、ロータース市長と改めて京都市とケルン市の友好を深めていくことを誓い合いました。
【市民代表団の皆さんとご一緒にケルン市内を視察】
今日から市会議員の津田 大三 先生、寺田 一博 先生、細田 一三 会長、橋元 信一 委員長をはじめとする連合京都、金山 隆 代表理事、今井 政之 先生をはじめとする清水焼団地協同組合の皆さん、京都国際交流合唱団の皆さん、洛和会音羽病院の皆さん、保育園関係の皆さんとも合流。ケルン大聖堂の視察へ。
世界最大のゴシック様式の教会であり、世界遺産に登録されているケルン大聖堂。特別のご配慮で修復工事の現場を学ぶため、工事用のエレベーターと階段や工事用通路を通って上部へ。地上45mから見るケルン市外は絶景。また、内部の構造や丁寧な修復工事の工程も興味深く拝見。二条城の修復工事に際しても、多くの方に御覧いただけるようにより工夫すべきと痛感しました。
日本と異なる石の文化と650年かけて建てられた歴史の重さを実感します。
【大学間の交流を推進 ケルン大学と京都大学・京都外国語大学の学術交流協定締結】
引き続き、ケルン大学と京都大学・京都外国語大学の学術交流協定調印式を開催。
京都大学 森 純一 副学長、京都外国語大学 橋本 政義 ドイツ語学科長が代表してケルン大学と調印。
京都とケルンは共に国を代表する大学のまち。両市間における大学間の交流が深まり、若い学生の力で人類が直面している様々な課題を克服していくと同時に、大学のまち・京都が更に深化していくことを祈念します。
【交流が深まり嬉しい限り ケルン市主催昼食会】
お昼は、ケルン市主催の昼食会。
京都錦市場商店街振興組合 宇津 克美 理事長、清水焼団地協同組合 今井 政之先生からロータース市長にプレゼントも。
行政だけでなく、多くの方々のボランティア参加により、様々なところで交流が深まる契機となり、うれしい限りです。
【時空を超えて文化を共感 ケルン市・京都市書画展オープニング】
午後から天理教河原町大教会がケルン市に設置され、大変なご尽力をいただいている文化施設「天理日独文化工房」へ。
京都在住の書家 井幡 松亭さん、ケルン在住の書家 レネ・ベルさんによる書画展が今日から開催。ケルン市民の皆さんに日本の文化芸術の一端にふれていただく絶好の機会です。
1万キロの距離を超えて文化を共感できることは大変素晴らしいこと。文化交流が世界の枠を超えて人々を魅了することを実感です。
今回は井幡さんのご出席が叶わず残念でしたが、京都からは天理教河原町大教会 深谷 善太郎 会長ご夫妻を先頭に29名の方々がご参加。また、ケルンの市民の方々も多数ご参加。感謝の気持ちでいっぱいに。
写真展をご案内いただきました同工房の志水 美郎さんをはじめ皆さんに心から感謝の意を表します。
【大学連携を推進 ケルン大学訪問】
午前中に京都大学・京都外国語大学の学術交流協定を締結したケルン大学を訪問。ケルン大学の創設は1388年。625年の歴史を誇る伝統校です。
京都大学 森 副学長、京都外国語大学 橋本 学科長とご一緒に、ケルン大学の皆さんと意見交換。その後、ケルン大学心臓医療関連施設も訪問。興味深く視察させていただきました。
引き続き、日本の学生とケルンの学生をつなぐ貴重な役割を果たしていただきたいと思います。
【国際交流基金ケルン日本文化会館で水野 克比古氏の写真展を鑑賞】
続いて、国際交流基金ケルン日本文化会館で開催されている水野 克比古氏の写真展へ。水野さんならではの感性で京都を代表する庭園の写真が数多く展示されており、京都の魅力を発信いただいています。
また、日ごろからケルンと京都の架け橋として多大のご尽力をいただいている清田 とき子 館長をはじめ皆さんに感謝を申し上げました。
【ケルンで雅楽を 「天理・河原町アンサンブル」公演】
同じくケルン日本文化会館のホールで開催された「天理・河原町アンサンブル」公演を鑑賞。天理教河原町大教会の雅楽部と吹奏楽団の皆さんによる演奏です。皆さんの素晴らしい演奏、中でもケルンに伝わる音楽に挑戦されたアンサンブルは感動的でした。
皆さんには、午前中の50周年祈念式典オープニングでもお世話になりました。
ドイツ人も魅了する雅楽の音色に、改めて日本古来の伝統音楽を大切にしていきたいと意を強くしました。
【ケルン市主催の夕食会で交流を深めました】
夜はケルン市主催の夕食会へ。と言っても夜の9時過ぎからの開催。こちらは夜10時頃まで明るいのです。ライン川沿いにあるケルンならではの場所でロータース市長をはじめケルンの皆さんと夜遅くまで交流を深めました。
ただ、なぜかギリシャ料理店での開催(笑)。しかし、海産物もとても美味しくいただき、リフレッシュの機会にもなりました。深謝。
【ケルン市の見事な再興! 国家戦略としての京都創生へ決意を新たに】
第二次世界大戦において壊滅的な被害を受けたケルン市。
この写真はご高齢のケルン市民の方からいただいたもの。白黒の写真が1945年当時の状況。ご覧のとおりケルン大聖堂以外の建物が破壊されています。そして、もう1枚が現在。
戦後、ケルン市民、ケルン市のご努力はもとより、国の威信にかけて歴史都市・ケルンの再興が行われました。特に、一般的な近代化ではなく“歴史都市としての街並みの復興”に努力され、現在は歴史都市としての美しい街並みを取り戻しています。見事な再興です。
京都も千年を超える歴史都市。その歴史の中で世界中の人々を魅了する“ほんまもん”の伝統や文化を築き上げてきました。これらが息づく生活や街並みは、次の世代にしっかりと引き継がなければならない日本の宝です。京都市民、京都市の努力も大切です。大胆な景観政策など市民ぐるみで全力投球しているところです。同時に、世界の宝として国家戦略としての京都創生が必要です。
これからの100年、更に未来においても「日本に京都があってよかった」、「世界に京都があってよかった」と実感いただけるよう、市民の皆さんと力を合わせて更に努力を重ねるとともに、「国家戦略としての京都創生」に向けて国へ働き掛けを強めていくことを改めて決意しました。