イスタンブール市と学術研究・教育分野において、民間レベルでの交流や協力を一層促進するためのパートナーシティ提携の調印式を開催。橋村 芳和 京都市会議長もご同席いただきました。カディール・トプバシュ市長は、緊急の首相からの要請で首都アンカラへご出張。アフメット・セラーメット第一副議長との調印となりました。私から記念の品として、大杉 真司さんの舞妓の絵画をプレゼント。大変喜んでいただきました。
　パートナーシティ提携を契機として、両市を多くの皆さんが互いに行き交い、交流を促進し、相互理解を更に深め、友好の輪を大きく広げていくことを誓い合いました。
　今後、多くのイスタンブール市民の皆さんに京都にお越しいただいた時に、不安や不便なく快適に京都のまちを堪能していただけるよう、世界に誇る京都の魅力に更なる磨きをかけてまいります。

【同志社大学イスタンブール事務所を視察】
　続いて、同志社大学イスタンブール事務所訪問。
　同大学と提携しているイスタンブール市内にあるサバンジ大学とファーティヒ大学をはじめ、イスタンブールの大学との交流拠点として開設されたものです。
　今後、同事務所から京都市の観光情報など、京都の情報発信を行っていただけることになりました。感謝。
　友好の証としてエルトゥールル号と救助舟が描かれた額を頂戴しました。
皆さん、エルトゥールル号のお話はご存知でしょうか。明治２３年９月１６日の夜、オスマン帝国初の親善訪日使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号が、和歌山県串本町沖で座礁、沈没。５００名以上の尊い命が奪われる大惨事となりました。このとき、知らせを聞いた住民が総出で懸命の救助活動を行い、６９名のトルコの方を救出。当時の住民の献身的な救助活動について、トルコの方々は現在でも学校教育で取り上げる等、積極的に語り継がれている様子。多くのトルコ国民がご存知で、日本とトルコの友好の原点ともなっております。トルコの皆さんはとても親日的。日本国民で知らない方も多く、改めてこうしたことを市民の皆さんにお伝えすることも大切と実感しました。
　今回の京都とイスタンブール市のパートナーシティ提携によって、一層広がる友好の輪。同時に、日本とトルコの友好の絆は、これからも未来に向かってもより強固なものになっていくと確信。トルコの皆さんの気持ちが伝わる素敵な贈り物に深謝！
　こちらは、今回のイスタンブール市訪問で大変お世話になった同志社大学 内藤 正典 教授。
　内藤教授をはじめ同志社大学がイスタンブールとの交流の先人であり、いわば「水先案内人」として京都市とのパートナーシップ提携にもご尽力くださいました。心からの感謝申し上げますとともに、引き続き共に手を携えていくことを誓い合いました。

【限られた時間の中でイスタンブール市内を視察】
　積極的にイスタンブール市内を視察。
　オスマントルコ時代のコンスタンティノープル陥落の戦いを再現している博物館。円形ドーム型の施設に、戦時の様子を手前に立体で展示すると同時に、壁面と天井には３６０度パノラマでと描かれている展示手法は、大変参考になるもの。京都にもまちの歴史を分かりやすく解説する施設が必要であると改めて感じました。
　地下宮殿、トプカプ宮殿などを視察。歴史の重みに感動です。東洋と西洋の中間点にあるイスタンブール。様々な国や人々との交流や歴史の中で築いてきた、独自の芸術や文化を肌で感じることができました。しかし、駆け足での視察はもったいない限りです。
　京都市としても、千年を超える悠久の歴史の中で育まれてきた“ほんまもん”の魅力を世界へ発信し、文化芸術都市・京都の更なる発展に向けて努力を重ねていくことを改めて決意しました。

【イスタンブール市主催夕食会に出席】
　夜は、イスタンブール市主催の夕食会。カディール・トプバシュ イスタンブール市長は、首相との緊急の協議のために首都アンカラにおられましたが、何とか出席したいという強いご意向で、急遽、空港近くのレストランに会場を変更して開催。午後１０時過ぎになりましたが、空港から駆け付けていただきました。感動です！市長との会話も大いに盛り上がりました。
　交通問題や文化芸術、伝統産業等について幅広く懇談。パートナーシティ提携を契機に幅広い分野での友好の促進を誓い合いました。今後、京都からは、京都市女性会や京都工業会の皆さんが研修や視察で訪問を予定されています。イスタンブールからも多くの皆さんのご入洛をお待ちしています！