2013/09/16
台風18号による大雨被害 全力で命を守り安全確保の行動を!
昨夜から降り続いた台風18号による大雨と洪水。災害対策本部に詰めました。京都市においては、桂川等の河川が氾濫。床上浸水や農地の冠水、倒木、土砂崩れ等の被害が発生。全庁挙げて状況の把握と対策に万全を期し、伏見区、南区、右京区、西京区の計109,964世帯、268,445人(午前11時半現在)に避難指示を出しました。
正午には、京都市災害対策本部会議を開催。副市長、危機管理監、各局、各区支所の幹部職員らに対し、被害状況の的確な把握に努めること、市民の命を守り、安全の確保を最優先に引き続き緊張感を持って対応すること等を指示しました。同時に、夜を徹して地域を守るためにと災害対策に取り組んでいただいた、自治会、消防団、水防団、自主防災会等の皆さんに心から敬意を表します。
台風が通り過ぎた後も、河川の増水や、土砂災害の危険があります。皆さん、危険な所には決して近づかず、命を守る行動をお願いします。
引き続き、被災された方々への支援、地下鉄等の早急な復旧に全庁一丸となって全力で取り組んでまいります。
【ただちに各被災地へ 現状を直視して対策を深化させます】
京都市災害対策本部会議において、緊急対応に見通しをつけたことから、ただちに被災各地の視察に向かいました。
まず、三川合流地域である下鳥羽へ。羽束師橋の河川水量は少し低下しましたが、危険水位の状況。
続いて、162号線の通行不能等で孤立している京北へ。ヘリで向かいました。途上、各地の被災状況を確認。
国道162号の鳴滝橋が決壊。前日深夜に出動した救急車が帰路、間一髪の状況で停車した現場です。隊員の危機管理能力に敬意を表します。鳴滝橋は京北町の皆さんにとって大切なライフライン。台風18号による大雨の猛威を痛感。
続いて嵐山へ。京都を代表する観光地である嵐山も浸水被害。復旧に向けて京都市としてもできる限りの支援を改めて決意しました。
地下鉄東西線御陵駅へ。線路に浸水し、地下鉄の運行ができない状況。運行再開に向けてポンプ20台を投入して全力で排水作業を進めています。早急な復旧に向けて、でき得る全てのことに全力で取り組んでまいります。
浸水被害等を受けた被災地はどこも厳しい状況。しかし、人的被害が自転車転倒による軽症の1名のほかに発生していないのが幸いです。夜を徹して対応していただいた関係者の皆さんに心から敬意を表します。
京都市としても、被害を受けられた事業者の皆さんへの緊急相談窓口の開設や緊急融資、浸水被害の廃棄物処理手数料の無料化を緊急対策として実施することを決定。全庁一丸となって被災された方々への支援に全力を尽くしてまいります。