今日から揚州市での本格的な活動を開始。朝から朱民陽 揚州市長とじっくり会談。
　世界歴史都市会議の開催に対する御礼を申し上げると同時に、京都と揚州の更なる交流を誓い合いました。

【揚州市内を駆け足で視察　京都との深い縁を実感】
　午前中の短い空き時間を利用して、揚州市の案内により、市内を駆け足で視察。
　まずは、鑑真和上が日本に渡られる前におられた大明寺を拝観。筆舌に尽くしがたい艱難の末、６度目にして日本に来られた鑑真和上。そのゆかりの地を訪問でき、感慨深いものです。

　大明寺には弘法大使空海の像も。遣唐使も同様ですが、日本から中国に渡る際、まず揚州まで船で上陸しました。揚州と京都、そして日本との深い縁を改めて実感しました。

　続いて、揚州の竹が生い茂る庭園「个園」へ。岩で造られた“枯山水”など文化の共通点と違いを実感しながら興味深く拝見しました。
　また、ご案内いただいた揚州市国際担当の王さんは、１００回以上京都に来られており、大の京都ファン。両市の文化について含蓄のある解説には感服。

【歴史都市の叡智を結集　第１４回世界歴史都市会議が開幕】

　第１４回世界歴史都市会議が開幕。今回の会議には、幹事都市である西安、バララット、ウィーン、奈良、慶州をはじめ、エジプトのルクソール、イラクのバクダッド、台湾の台南市、中国の南京市など世界１４カ国２９都市の多彩な顔ぶれ。
　世界情勢に目を向ければ、紛争が絶えず大変厳しいものがあります。しかしながら、平和貢献、市民交流の推進、地球規模で課題となっているＰＭ２．５や異常気象などの環境問題の解決など、歴史都市が培ってきた人類の叡智を結集し、各都市の成功事例を共有することで、国の枠組みを超えた新たな境地を切り開き、有意義な会議にしていく意を強くしました。

　この後、朱 揚州市長の講演。鑑真和上など日本との交流の歴史にも触れられ興味深いものでした。

【ラウンドテーブルで京都市が世界に誇る環境先進事例等を発表】
　続いて、行政トップが各都市で推進する政策を共有するラウンドテーブル。
　歴史都市会議としては、初めて環境問題を最大のテーマに。
　「歴史都市のグリーン成長」をテーマに京都市、西安市、コンヤ市、バート・イシュル市、リュブリャナ市が発表。
　私からは、京都市が市民ぐるみで取り組んでいるごみ半減、バイオディーゼル燃料、グリーンイノベーション、環境問題、更には、動物園のエコＺＯＯ、公共交通優先の「歩くまち京都」、食文化、和食のユネスコ世界無形文化遺産登録など幅広く紹介させていただきました。観光都市世界№１の京都の魅力もアピール。

　歴史都市会議１日目が終了。大変充実した内容です。
　夜には、謝正義 揚州市共産党委員会書記の表敬。大杉 真司さんの舞妓の絵画をプレゼント。大変喜ばれました。
　参加都市の各代表と懇談。更なる交流の推進と友好を誓い合いました。