門川大作OFFICIAL

活動日記

2017.05.24
先日対談させていただいた歴史家・磯田道史さんの「徳川がつくった先進国日本」を拝読。感銘を受けました。

落とした財布が戻ってくる、自動販売機が盗まれない、リテラシーが高い、私達が当たり前のように感じている日本人の美徳や道徳観は「徳川の平和」がもたらしたもの。室町時代、戦国時代など荒れた戦乱の世を経て訪れた江戸時代。ただ平穏無事の世だったわけではありません。島原の乱、宝永地震、天明の飢饉、露寇事件など争乱、天災などが発生する度、自然を畏敬する心とともに人民の命と財産を守る「愛民思想」という価値観が形成、徳川の幕藩体制によって「先進国」化が進んだとのご指摘。なかなか唸らせます!数百年と暖簾を守り、京都で商売を続ける老舗が創業、京都で花開いた琳派、若冲、浮世絵、茶道・華道・香道の目覚しい発展、全国の交通網の整備など、約260年間の平和な時代が、各地域の経済、文化・芸術、国土形成などの面で現代日本の礎ともなった江戸時代。新しい視点で眺められる素晴らしい内容でした。感謝。

「徳川がつくった先進国日本」

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